人間の「救い」を心と体の両面から探求します。独自のものを発表します。

※ 現在、インフルエンザの流行が下火になり騒がなくなったが、今後、再び騒ぎ出しそうなので、ここに発表します。    (2010、5、25)

【 インフルエンザ克服の手だて 】

1)新型インフルエンザ(以下インフルとする)に対し、TVやラジオでは手洗いとうがい、そしてマスクをかけることを盛んにすすめています。 手洗いとうがいは一般常識としてお勧めしますが、マスクの効用は疑問です。 通常のマスクはウイルスを通します。 ウイルスを通さないマスクは呼吸困難をきたし、短時間使用の医療用のもので、高価です。 一般に、欧米人はマスクによる予防を重視しておらず、日本人のマスク好きを笑っています。

   常識として、手洗い、うがい、(マスク)は重要ですが、これだけでは積極的な予防や治療としては、ものたりません。 (手洗いはお湯で。冷水による手洗いは手を冷やし、のどに影響し、風邪を誘発します)。

2)インフルワクチン接種は、大いに疑問です。
以前から、インフルワクチンを受けた後にインフルにかかった人や風邪をひく人が多くいます。 私共も何人も診ています。 「インフル接種を受けたから軽く済んだのだ」 という意見がありますが、根拠がありません。 多くの国民がインフルワクチンを求め、TVやラジオの多くのマスコミもワクチン接種を勧めていますが、疑問です。

   なぜそんなにワクチンを欲しがり、またこれを勧めるのか?
根本には人の貪欲と無知が潜んでいるようです。 「なんでもいい、体内に取り込めば安心」 といった貪欲さのなせる人の業(ごう)と、浅はかなマスコミの大衆迎合はないか?

加えて国は国で「怠慢」と批判されることを嫌い、懸命に努力している姿を見せたいためか、急いで7000万人分のワクチンを準備するという。 輸入物を使うのも疑問だが、妊婦や幼児を優先させるのは危険です。 接種による異常反応が強く出る恐れがあります。

喘息やらの基礎疾患をもっている人を優先するのは一層危険です。 なんらかの疾患をもっている人は免疫力が低下しており、そこにワクチン接種を勧めることは大変危険です。 ワクチンの根本は「毒をもって毒を制す」であり、「毒をもって毒にやられる」こともあることを認識せねばなりません。 旧型インフルに対するワクチン接種の効果が疑問なままに新型インフルのワクチン接種を欲すること、勧めることは、正常ではありません。

3)インフルワクチン接種への疑問と危険性を示した数少ない論説が、朝日新聞の本年9月28日と10月10日にのっています。 「ワクチン接種による重篤な後遺症(ギランバレー症候群など)に苦しむ子どもと接種させた母親の悲痛な後悔と自責の念に苦しむ姿を見ている」、 「7000万人への接種は、大規模な人体実験に等しい」 という、元国立公衆衛生院感染症室長の母里啓子(もり ひろこ)氏の主張に同感です。

   しかし、母里氏の結論は心もとない。 「ワクチン接種による悲劇を繰り返さないために、不要なワクチン接種といたずらな勧奨をしないことと、接種後の副反応調査、幅広い被害補償を国に求めたい」 とある。 これでは、人々の不安はぬぐい切れず 「あとで後悔しないように接種しておこう」 という人が出ましょう。

4)もう一点大きな問題は、インフルにかかった場合の治療が、マスコミによると薬物療法であり、「抗インフルエンザ薬」 は安全だとして、子供にもすすめられている。 しかし、「抗インフルエンザ薬」 とはどいうものか。 「タミフル」 なのか、別なものなのか、どのように安全なのか、まったく説明がないことである。

  「タミフル」 による副作用の騒動から、1年もたっておらず、薬に対する人々の不安は大変なものがある。 「抗インフルエンザ薬は安全なのでのむように」 というだけの説明では不安が残り、特に幼児をかかえた母親はどうしたらよいのか分からず、パニック状況にある。

5)朝日新聞の2つの論説にはインフルに対する疑問と危険性がみられる点で他のマスコミよりずっと優れているがしかし、最も肝腎なインフル克服の具体的積極的な手だてと安心がありません。

   これは、単に日本だけでなく全世界がこうした状況にあることが一層、不安をかき立て深刻化しています。近代西洋医学が日々進歩していると言われている今日、このありようはどうしたことでしょう? インフル克服の手だてとその道はないものでしょうか?

6)先ずは、根源的発想の転換が必要です。これは、極めて単純なことです。

ウイルスはウイルスだけでは生存できません。 ウイルスの生存には、ウイルスが住み着き繁殖する相手を必ず必要とします。

   この相手とはここでは私たち個々人になりますが、ウイルスが単に私たちの体に入ると、すぐにそのままそのウイルスに感染するとは考えられません。 もしそうならば、全員が感染することになり、また無数のウイルスに取り囲まれて生きている私たちが、何十年も、百年も生きることはとうてい不可能です。

   正しくは、私達の体内にウイルスが住み着き繁殖し爆発する条件と環境があるからこそ、そのウイルスの病気にかかるのです。 私たちの体内にインフルウイルスが入ったとしても、そのウイルスが住み着かず繁殖しなければインフルにかかりません。 ですから、インフルにかかる人とかからない人が出て来るのです。

7)インフル克服には、私たちの体内をインフルが住み着かないようにすればよいのです。 手洗いやうがいの他に、健やかな心をもち、極度の疲労とストレスを避け、運動をし、快食、快眠、快便に努めること。

   特に、糖分のとりすぎと体内に冷えが入らぬようにすべきです。 「風邪を引く」とは、冷たい風の邪気が体内に入った状態です。 英語では have a cold です。 cold (冷え)が悪いのです。 インフルも同じです。 ですから、手洗いは冷たい水でなく湯にすべきです。 その時、鼻の粘膜も軽く洗いましょう。

8)究極の手だては、(a)体内をクリーニングし、体を温めること。 特に手足を温めること。 (b)そして肺と皮膚、大便、小便の排泄をよくすること。 (c)当院での年に数回の治療をおすすめします。 (d)万一、インフルエンザにかかった場合の治療は、私共にお任せを。 40度の熱も、1回の治療直後に熱が下がり、念のためのもう 1,2回の治療で完治しています。 一切の薬物なしで。

以上、心配ご無用です。

※ インフルエンザの流行が沈静化してきたころに、欧州のワクチン接種の様子が朝日新聞に紹介された(2009、12,21)。 欧州のほとんどの国で個人負担はないが、カナダでの想定以上の副作用が起こった事もあり、どの国も、確保したワクチンの約15%位しかさばけていない。 有効期限は一年で、各国が処分に困っていて、フランスやスイスは、WHOに寄付すると発表した。 日本はどうするのか?